こんにちは、ミツモアでエンジニアをしている門野です。
2026年5月に開催された TSKaigi 2026 に、運営スタッフとして参加しました。カンファレンスの運営に関わるのは、今回が初めてです。この記事では、プログラムチームの一員として半年間どんなことをしていたのかを、キックオフから当日まで時系列で書いていきます。
TSKaigiは、TypeScriptをテーマにした技術カンファレンスです。「TypeScriptを書くすべての人のためのイベント」を掲げていて、フロントエンドに限らず、バックエンドからインフラ、型システムまで、TypeScriptに関わる幅広いトークが集まります。国内のTypeScriptイベントとしてはかなり大きい部類で、前回はオフラインとオンライン合わせて2000名以上が参加しました。今年はベルサール羽田空港で2日間の開催でした。

これだけの規模になると、運営は役割ごとにいくつかのチームに分かれています。私が入ったのは、登壇のプログラムを決める「プログラムチーム」。応募されたトークを選び、当日のタイムテーブルを組み立てる役割です。
参加のきっかけ
社内のSlackで、TSKaigiの運営スタッフの募集が回ってきました。誰か手伝ってみたい人はいないか、という声かけです。
カンファレンスの裏側ってどうなってるんだろう、面白そうだな。それくらいの軽い気持ちで手を挙げました。
選考の下準備
プログラムチームが動き出したのは、本番の半年ほど前、2025年11月のキックオフからでした。
最初に担当したのは、登壇プロポーザルの選考の下準備です。CfP(Call for Proposal、トークの公募)の応募フォームを用意し、集まった応募をそのままスプレッドシートに流し込んで、選考委員の皆様が見られる状態を作りました。年末からは選考委員の候補をリサーチしたり。
3月には、CfP選考会議がありました。ありがたいことに約300件ものプロポーザルが集まり、休憩を挟んで長丁場に。それを一件ずつ見ていく選考委員の皆様の手際は、ただただ尊敬でした。内容がこのイベントに合っているか、難易度は参加者に合っているかなど見るところは一つでありません。
同時に、自分の限界も見えました。TypeScriptと言っても、型理論からインフラ構成のコード化(IaC)、パフォーマンスまで幅があります。普段の業務で触らない話になると、そのプロポーザルが良いのか悪いのか、自分では判断できませんでした。せっかく間近で見たので、そのあたりの技術の知識も少しずつ増やしていきたいなと思いました。
登壇者連絡と司会台本づくり
選考が終わったあたりからは、登壇者との連絡まわりを担当しました。ここでの仕事は、調べものと連絡調整が中心で、普段とは違う頭の使い方をするものでした。普段なら何も考えずにやっているSlackへの招待ひとつ取っても、外部の方をどう招くのが正しいのか一から調べる必要がありました。登壇者情報を管理するツールでは、ログインできるかの確認をお願いして回ったりです。
多くの時間を使ったのは司会台本作成でした。去年の台本と今年のタイムテーブルを突き合わせて、3トラック×2日分、計6本。登壇者の名前もトークのタイトルも当然すべて違うので、ひたすら差し替えていきます。文言も、今年の内容に合わせて直したり、参加者が声をかけやすい言い方に変えたり。書き上がったら他のスタッフと読み合わせをして、指摘をもらってはまた直す。本番の直前まで、これをずっと繰り返していました。
タイムキーパーから司会へ
そして本番。Day 1はシフトでタイムキーパーを担当しました。時間を計りながら、隣で司会の動きを間近で見られたのが良い予習になりました。台本は当日も他のスタッフがどんどん追記していて、作って終わりではありませんでした。
Day 2は、タイムキーパーに加えて、マイクを持つ司会を初めて担当しました。台本があるので基本は読むだけです。とはいえ、台本にないアナウンスを急に振られると、初心者にはなかなか困るもので。正直かなり緊張していましたが、なんとか大きな崩れなく進行できました。
当日は、担当の合間に一参加者としてトークを聴いたり、企業ブースを回ったりもしました。運営する側と、いち参加者として楽しむ側の両方を行き来できるのは、運営ならではだなと思いました。
運営に回ってみて
参加者として楽しんでいたイベントの裏には、選考データの整形や台本の細かな文言チェック、登壇者への連絡調整など地味なタスクが山ほどありました。その一つひとつが、当日の楽しさを支えている。運営に回って、それがようやく実感として分かりました。
初めての運営参加で不安もありましたが、関わってみると優しい人ばかりでした。そしてTypeScriptとこのイベントが好きで、アツい人が本当に多かったです。そういう人たちと同じ場を作れたのが、一番良かったかもしれません。
TypeScriptコミュニティに関われたこと。そして技術を語れる領域を広げたいという次の宿題をもらえたこと。来年のTSKaigiも、どこかの役割で関わっていたいなと思っています。