こんにちは、ミツモアの ryusaka です！

2025年5月23・24日に開催された TSKaigi 2025 に、ミツモアはシルバースポンサーとして参加しました。本記事では、イベントの雰囲気や注目トーク、現地での学び、そして来年に向けた展望をお届けします。

TypeScriptエンジニアの熱が集まる2日間

TSKaigiは、日本最大規模のTypeScriptカンファレンス。参加者は600名以上にのぼり、フロントエンドからバックエンド、LinterやAI、型システムに至るまで、TypeScriptにまつわる多彩なトピックが登壇されました。

TSKaigiの最大の魅力は、“実務に効く”最新技術の知見が凝縮されていること。特に今年は、以下のようなテーマが印象に残りました：

他社の実践例が惜しみなく共有され、実装・設計の判断軸を深く学ぶことができました。

参加者としての気づき

他社登壇や展示内容を通じて、「ミツモアって他社と比べてどうなんだろう？」を把握できるいい機会でした。設計や運用の工夫、技術選定の背景など、自社での取り組みに誇れる点と、もっと改善したい点がそれぞれありました。

また、TypeScriptの内部構造について深く掘り下げる講演も多く、普段はブラックボックスになりがちな「型推論」「AST」「Compiler API」などについて、理解した上でプロダクトを作れる価値を再認識しました。

TypeScriptを“道具”としてだけでなく、“言語”として捉え直す良い機会でした。

懇親会は活気があり参加者は多かったのですが、近くにいた人としかじっくり話せなかったのが正直なところです。もっと色々な人と話せる仕掛け（テーマ別テーブルや軽いLTなど）があれば嬉しいな… と感じる場面もありました。

去年は自分も登壇したのですが、やはり「来年は登壇したい」という気持ちになりました。登壇者同士の懇親会などはとても良かった記憶があるので、今から来年に向けて少しずつ準備していきたいと思います。

ミツモアがスポンサーをした背景として TypeScript コミュニティの活性化はもちろんですが、採用・広報としての側面もありました。

TSKaigiは講演中心のイベントであり、参加者は皆「TypeScriptについて学びに来ている」という空気感がありました。そのため、現地で企業のPRを前面に出すのはなかなか難しいというのが正直な印象です。

懇親会でも採用関連の話は出づらく、むしろ技術や趣味を通じた交流の方が盛んでした。参加者同士の自然な会話の中でこそ、「どんなプロダクトを作っているのか」や「開発チームのこだわり」といった本質的な部分が伝わる場面も多くありました。

今回のTSKaigi参加は、単なる「ロゴ掲出」や「認知獲得」だけでなく、ターゲット層と深く接点を持つ場として非常に有効でした。

とはいえ、以下のような課題も見えてきました。

学び	改善策
スポンサーロゴだけでは接触が浅い	登壇・ブースで存在感を出す
採用イベントではないため企業に対する興味は相対的に低い	登壇・ブースにより間接的に興味を持ってもらう
一参加者の立場では話題化が難しい	登壇者として参加し、発信者側に回る意識を持つ

結論として、とにかくブースと登壇が重要だと感じました。

来年はぜひどちらも実現したいと思います！

今回、TSKaigiに参加・視聴していた社内エンジニアがそこまで多くないという課題感も感じました。

TSKaigiは国内で開催される唯一のTypeScriptカンファレンスであり、フロントエンド・バックエンド、型、設計、Lint、AIといった多様なテーマが扱われる貴重な機会です。

2日間フルで追うのは確かにハードですが、一部のセッションだけでも十分価値があると感じました。登壇資料はほとんど公開されており、アーカイブ配信もあるため後追い視聴・チーム内共有もしやすくなっています。

今後は以下のような取り組みを通じて、社内全体で技術カンファレンスに対するアンテナを高く保てるようにしたいと考えています。

登壇したい！

登壇するメリットは個人としても会社としてもとても大きく感じました。2026年はぜひ登壇したいと思います！
ブースも出したい！

登壇した人の話をブースに行って聞くと自然とその会社のことも知ることになるのでいい流れだなと感じました。今回はブースを必ず通るような導線設計にもなっており、ブース出典側から見ると良いと思いました。
参加者の裾野を広げる

オンライン参加でも得られる情報は多く、特に日本語開催であるTSKaigiは社内でも参加ハードルが低いイベントです。エンジニア全体の感度を高める意味でも、今後は視聴推奨をより強く発信していきたいと考えています。